世の中、なかなか貯金できないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
もしくは、とりあえず貯金はしてるけど、本当にこの貯金額で大丈夫のかよく分からない・・・ということもあるかもしれません。
うちは2019年現在、私(専業主婦)、旦那、4歳と2歳の子供の4人家族です。
まあそこそこ貯金はできている方だと思っていますが、とりあえず貯金できそうな分は貯金しているだけなので、本当にこの金額で将来的に大丈夫なのかはイマイチよく分かっていませんでした。
むしろ逆に、貯めすぎていて、もうちょっと本当はゆとりのある生活を送れるはずということもあるかもしれない。
というわけで、どうやって必要な貯金額を決めれば良いのか、考えてみました。
そもそも貯金するのは何のためなのか
貯金しようと思うのは何のためですか?
結婚するため?家を建てるため?それとも老後のためですか?
何でもいいんですけど、とにかく何か明確な目標を思い描いたほうが、貯金しやすいですし、その目標以上にはあまり貯金はいらないのではないかと思っています。
参考 「幸せ」はお金で買えるが“限度額”があり、先進国ほど相場も高かった:米研究結果
ぶっちゃけ、お金っていくらあっても困らないと思いませんか?
「幸せはお金で買える」という研究結果もあるようです。
買える幸せの種類には条件があるみたいですが、お金があって困るわけではない。
でも、実際持っているお金には限りがあって、入ってくるお金にも限度があって、その中で生活を回していかなければならないわけです。
そうじゃなければ借金地獄に突入です。
借金地獄に突入せず、今の生活だけじゃなくて老後も安心して暮らすために、やはりお金の備えは必要です。
何のために、いつまでに、普段の生活費で払いきれないお金がいくら必要なのかを知っていれば、年間の貯金額も決まって、それ以上の収入は好きなことに使えますよね。
普段の生活費で払える分は貯金する必要がないので、普段の生活で払いきれないお金のみ貯金を考えるっていうのがポイントです。
まず、「何のために」いつの日か貯金を取り崩して出す必要があるのか考えてみましょう。
たとえば、うちの場合だと、
- 子供を大学に進学させるために
- 車を買い替えるために
- ある日突然壊れた家電を買い替えるために
- 老後も今の生活を続けるために
貯金をする必要があると言えます。
では次に、上に書いた項目のためにいつお金が必要なのか考えてみましょう。
自分の生活に必要な貯金額の決め方
「いつ」お金が必要か把握するために、年齢を書き出す
まず、貯金をし続けなければいけないと思われる年齢まで、一年単位で自分と配偶者、子供の年齢を書き出します。
たとえば、うちの家だとこんな感じ。
2019 | 2020 | 2021 | ・・・ | 2039 | 2040 | |
夫 | 33 | 34 | 35 | 53 | 54 | |
妻 | 31 | 32 | 33 | 50 | 52 | |
子供1 | 5 | 6 | 7 | 25 | 26 | |
子供2 | 3 | 4 | 5 | 23 | 24 |
そして、いつ、お金がかかるか考えます。
- 子供を大学に進学させるために→子供が18歳になるときに必要
- 車を買い替えるために→9年ごとに必要
- ある日突然壊れた家電を買い替えるために→いついるか分からないので積み立てる
- 老後も今の生活を続けるために→定年後必要
先ほどの表に、お金がかかる年の部分に下線を引いておいてください。
金額はさておき、とにかく「20XX年にお金が必要!」ということが分かりましたね。
「いくら」お金が必要か、必要になる年に書き出す
では、先ほど作成した、貯金をし続けなければいけないと思われる年齢まで、一年単位で年齢を書き出した表に、いくらお金が必要か考えて書き足します。
2019 | ・・・ | 2028 | ・・・ | 2032 | 2033 | |
夫 | 33 | 42 | 46 | 47 | ||
妻 | 31 | 40 | 44 | 45 | ||
子供1 | 5 | 14 | 18 | 19 | ||
子供2 | 3 | 12 | 16 | 17 | ||
車代 | 200万 | |||||
学費 | 500万 | |||||
毎年積立 | 10万 | 10万 | 10万 | 10万 |
これで、「いつ」「いくら」必要なのか書き出すことができました。
本当は必要ポイントはもう少しあるんですが、あまり書きまくるとわかりにくいので、ここではピックアップして上の表に書いた
- 9年後、車を買い替えるために200万円
- 第一子が18歳になるときに、大学進学費用が500万
- ある日突然壊れた家電を買い替えるために、毎年10万円積み立て
上記に関して毎年いくら貯金が必要か計算していくとします。
ちなみに一人目の子供の大学入学時に500万必要なことにしていますが、この500万円というのは、国公立の大学に4年間通う場合、かかるといわれている教育費の総額です。
教育費全部含めての額なので、国公立に行くならば学費でこれだけかかるわけではないです。
学費以外の支出は下宿しない限り高校生までとあまり変わらないはずなので、自宅通いなら私立に行ってもそれなりにまかなえると考えています。
下宿するなら国公立に行って欲しいところですが、実際どうなるかは分かりません。
4年間に割り振っても良かったんですが、入学時が一番お金がかかるので(入学金や教科書代)、大学入学時には、大学に必要な教育費をまかなえるようにしました。
必要な時期に必要な金額に到達するための、年間貯金額を算出する
それでは、必要な時期に必要な金額に到達するために、年間貯金額を計算します。
2019 | ・・・ | 2028 | ・・・ | 2032 | 2033 | |
夫 | 33 | 42 | 46 | 47 | ||
妻 | 31 | 40 | 44 | 45 | ||
子供1 | 5 | 14 | 18 | 19 | ||
子供2 | 3 | 12 | 16 | 17 | ||
車代 | 200万 | |||||
学費 | 500万 | |||||
毎年積立 | 10万 | 10万 | 10万 | 10万 |
9年後に200万円保有しておくための年間貯金額
まずは車代です。一年単位でいくら貯金しなければいけないか計算すると
2,000,000円÷9年=222,222円
端数を切り上げると、9年後に200万円の車を買おうと思うと、年間23万円貯金が必要になります。
13年後に500万円保有しておくための年間貯金額
次に、学費のために一年間で必要な貯金額は以下のようになります。
5,000,000円÷13年=384,615円
端数を切り上げて、13年後に500万円学費を払おうと思うと、年間39万円貯金が必要なことが分かりました。
毎年10万円積み立てるための年間貯金額
壊れていく家電に備えて毎年10万円積み立てるには、毎年いくら貯金が必要か。
計算する必要はないです。
文字通り、毎年10万円貯金です。
必要な貯金額を年ごとに計算する
初めの9年間は車代+学費+家電積み立て分貯金が必要になります。
23+39+10=72万円
それ以降、13年後までは学費+家電積み立て分貯金が必要になります。
39+10=49万円
14年後以降は、家電積み立て分の10万円だけになります。
これで、必要な時期に必要な金額に到達するための年間貯金額を計算できました。
まとめ:自分と家族の将来のライフプランを考えて、逆算した額を貯める!
今回は「何のために」「いつ」「いくら」貯金が必要か考えて、年間必要貯金額を計算しました。
本来はうちの場合は子供が二人いますし、車も今後も買い替えるだろうし老後も・・・というのを加算すると、年間の必要貯金額はもう少し増えるのかなと思います。
ただ、逆にお子さんがいない世帯や、車が必要ない場所に住んでいる人だと必要貯金額は減ってくると思いますし、必要な貯金は、やっぱり人それぞれのライフスタイルによって違いますよね。
最初の方でも言いましたが、私はむやみやたらと貯金する必要はない派です。
ならば、年間の貯金額を先に決めてしまって、貯金は手元にないものとして、残った分で生活すれば、手元にお金は残らなくてOK。
余ったら使って良いので、心に余裕が出ます。
いったいいくら貯めたら良いか分からない、漠然と貯めないとという気持ちだけでなかなか貯められない・・・という人が目標の貯金額を決める参考になればうれしいです。
https://shiroyagimemo.com/average-of-savings-by-household-annual-income/