おそらく人生で一番大きな買い物の家。
いっぱい借りて、ローンをちゃんと返せるのか不安になりますよね。
というわけで、今の年収で住宅ローンを借りられる分だけ借りた場合、本当に返せるのか!?家計は破綻しないのか!?
旦那一馬力の年収600万円台4人家族の我が家の家計に当てはめてシミュレーションしてみました!
(2020年7月追記)▼本当に組んだ住宅ローンはこちら
年収600万円で借りられる住宅ローンの限度額は?
頭金ゼロのフルローンを返済期間35年で組むとして、シミュレーションします。
住宅ローンの金利は、「固定金利」と「変動金利」があるので、それぞれ分けて考えていきます。
年収600万円で35年固定金利で住宅ローンを借りる場合
固定金利で借入の前提条件
- フラット35を利用
- ボーナス払いなし
- 金利:9割超の借入で取扱金融機関が最も多く採用している年1.85%(2018年12月現在)
- 返済方法:元利均等返済
- 借入可能額の算出方法:住宅金融支援機構のホームページで算出
フラット35とは、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する最長35年の全期間固定金利住宅ローンです。
引用ーフラット35ホームページより
フラット35Sという、はじめの一定期間、金利が引き下げられるプランも存在します。
しかし、住宅性能によって金利引き下げの適用期間が違ったり、そもそも適用にならない場合もあるので、今回のシミュレーションではフラット35Sは利用しないものとします。
また、民間金融機関単体でも35年固定金利の住宅ローンを取り扱っていますが、フラット35よりも金利が高かったため、今回はシミュレーションから除外しました。
以前はフラット35は団体信用生命保険(いわゆる団信)に別で加入しないといけなかったんですが、今は民間金融機関と同じく金利に上乗せされています。
なので、別途団信に加入する必要はありません。
返済方法には、「元利均等返済」と、「元金均等返済」があります。
元利均等返済は、毎月の支払返済額が一定となる返済方法のことです。
一方、元金均等返済は、毎月の支払返済額のうち、元金の額が一定となる返済方法です。
ローンは通常支払いを重ねるごとに利息が減っていくので、毎月の支払額は徐々に減っていきます。
毎月の支払額を一定にした方が今後の生活をシミュレーションしやすいので、ここでは元利均等返済を採用し、ボーナス払いもなしとします。
固定金利での借入可能額(限度額)と毎月の返済額
住宅金融支援機構のホームページで、年収600万円から借入可能額を計算すると、5,407万円になりました。
では次に、同じく住宅金融支援機構のシミュレーションツールを使って、借入希望金額の部分に先ほど計算した借入可能額5,407万円を入力して、返済額を算出した結果を見てみましょう。
- 借入可能額:5,407万円
- 毎月返済額:約17.5万円
では、次に変動金利で借りる場合の借入可能額と、毎月の返済額を見ていきましょう!
年収600万円で変動金利で住宅ローンを借りる場合
変動金利で借入の前提条件
- じぶん銀行を利用
- ボーナス払いなし
- 金利:最も優遇された場合の年0.457%(2018年12月現在)
- 返済方法:元利均等返済
- 借入可能額の算出方法:じぶん銀行ホームページで算出
変動金利の借り入れにじぶん銀行を採用したのは、シミュレーション方法、結果が一番わかりやすかったからです。
また、今現在、変動金利の最低金利を争っている銀行なので、今の時点で借りられる「最低」の金利を使用するために、じぶん銀行を選んだというのもあります。
返済方法やボーナス払いの有無は、固定金利の場合と同様です。
変動金利での借入可能額(限度額)と毎月の返済額
じぶん銀行の住宅ローンシミュレーターで、現在の年収から借入額を計算した結果、こうなりました。
- 借入可能額:4,650万円
- 毎月返済額:約12万円
年収600万円台子持ち専業主婦家庭の実際の家計に当てはめて、限度額まで借りた場合に破綻するのか検証
年収600万円台子持ち専業主婦家庭の実際の家計状況
我が家の家族構成は、年収600万円当時、
- 夫32歳、私30歳、子供4歳&2歳
でした。
我が家の家計については▼こちらの記事に書いています。
ここからデータを引っ張ってくると、毎月の手取り収入は約32万円。ざっくりと内訳はこんな感じになっています。
住居費 (共益費・駐車場代含む) | 87,000 |
その他の固定費 (保険や光熱費など) | 88,000 |
変動費(食費など) | 95,000 |
貯金 | 50,000 |
合計 | 320,000 |
先ほどシミュレーションした住宅ローンの毎月返済額と照らし合わせて、返済していけそうか検証していきます。
年収600万円で35年固定金利で住宅ローンを借りた場合
シミュレーション結果から、毎月返済額は約17.5万円です。
現在支払っている住居費は87,000円ですので、ローンの毎月返済額との差は
175,000-87,000=88,000円
今よりも88,000円も多く住居費に充てないといけなくなります。
仮に、今現在、毎月貯金している50,000円を全額ローンの返済に充てたとしても、
88,000-50,000=38,000円
となり、まだ38,000円どこからか捻出しなければなりません。これが一年分となると、
38,000×12ヶ月=456,000円
年間456,000円余分にどこかから確保しなければなりません。
うちの家では、ボーナスで年間60万円貯金しているので、ここから捻出しようとすると、
600,000-456,000=144,000円
年間で貯金できる金額は、14.4万円になります。
年収600万円で変動金利で住宅ローンを借りた場合
シミュレーション結果から、毎月返済額は約12万円です。
現在支払っている住居費は87,000円ですので、ローンの毎月返済額との差は
120,000-87,000=33,000円
今よりも33,000円多く住居費に充てないといけません。
今現在、毎月貯金している50,000円から払えそうですね。
50,000-33,000=17,000円
住宅ローンを月々の収入から支払い、かつ、毎月1万7千円貯金することができます。
これにボーナスから貯金している年額60万円を足すと、
17,000×12ヶ月+600,000=804,000
年間80万4千円貯金することが可能です。
まとめ:年収600万円で住宅ローンを限度額まで借りた場合、今すぐ破綻はしないが、貯金はできない
固定金利(フラット35)で住宅ローンを借り入れした場合も、変動金利で借りた場合も、家計は赤字にならない=破綻しないという結果がでました。
ただし、あくまでもこれは、我が家の現在の収入や支出と、住宅ローンシミュレーションの結果を比較して検証したものであって、すべての家庭に当てはまるわけではありません。
金利も本当にこの金利が適用されるかどうかは分かりません。
我が家も今後子供が大きくなるにつれて食費や教育費は必ず増えていくだろうし、このまま貯金できる状況を保てるのかは、結構微妙なところだと思います。
しかも、家を買ったあとのメンテナンス費用なども、この状況じゃあんまり貯金できそうにないですね。
変動金利は多少余裕があるように見えますが、金利が「変動」する可能性がありますので、固定金利に比べて、備えは多く必要になってくると思います。
ただ、シミュレーションの結果、大赤字をたたき出したわけではないので、住宅ローンにそんなに身構える必要はないのかなと感じました。
フラット35は今回フルローンで組む場合の金利で計算しましたが、物件価格の9割以下の借り入れだと、もう少し金利は下がります。
家の購入を考えている方は是非、この検証を参考に、各ご家庭の年収や家計を当てはめて、住宅ローンを返済していけそうかシミュレーションしてみましょう!
実際にどれぐらいの金額、住宅ローンを組めるのか知りたい場合は、住宅ローンの一括審査に申し込むのが手っ取り早いです。
一度入力するだけで複数の銀行でローンの審査をしてもらえるので便利です。