私は妊娠中、子宮頸管無力症と診断されました。
この無力症について、シリーズで妊娠中の体験を書いてきました。
最後に、産後、私と子供に何か無力症の影響はあったのか?ということをお話したいと思います。
今、安静にしながらこれを見ている人の、産後のイメージをつかむ助けになれれば幸いです。
結論から言うと、自分の身体はしんどい、子供はそんなことお構いなし!です。
子宮頸管無力症、出産後、産んだ本人の体の調子
産後はめっちゃ疲れます。
これはたぶん全員そうだと思うんですけど。
二人目の時は特に、後陣痛がひどくて、夜は全然眠れませんでした。
安静にしていたおかげで体力、筋肉が全然なくて、何をするにもしんどかったです。
でも、昼夜問わず襲いかかる赤ちゃんの雄叫び。それに食らいついていくしか道はない。いつの間にか徐々に体力は回復していきました。
ただやっぱり、二ヶ月の安静よりも、五ヶ月の安静の方が、かなり回復に時間がかかった感がありました。
一人目から二人目の出産の間に歳をとっていることや、既に一度出産を経験していて身体にダメージが残っているのもあると思いますが、1~2年、座ってるのがしんどかったです。
病院で聞いた話によると、出産って、交通事故に遭って全身打撲になったのと同じダメージを身体に受けるそうです。産後は、できるだけ自分の身体を労れるときは労った方が良いと思います。
でも苦しい安静生活を乗り切った後なので、想像ほどしんどくはありませんでした。
「ちょっとお茶を飲みたい」「ちょっとそこのホコリを拾いたい」とか、普段気にもしていなかったことが、普通にできる幸せ。
何より、子供が生まれてしまったあとは、完全に子供と別の人間になるので、自分に何かあっても子供は大丈夫、という安心感。
安静中の、生きるかどうかの瀬戸際感はなくなって、精神的にかなり楽だったので、体力的にきつくても、安静中より産後の方が楽でした。
子宮頸管無力症、生まれた後の子供の様子
安静にしてたから発育がどうのこうのは一切なかったです。おなかにいたときも、外に出た後も。
子供は二人とも大きくはなかった(2500g以上、3000g以下)ですが、私の家系はみんな似たような大きさで生まれてるので、自分の身体に対して、ちょうど産むのに良いサイズなのかなと思いました。
生まれたときにそんなに大きくなかっただけで、三ヶ月検診の時にはかなり大きめに育ち、横綱と呼んでいました(二人とも)。
生まれた頃は全然寝なくて、朝日を拝みまくり。大変でしたけど、元気なのはいいことです。
4歳と2歳になった今、この頃のことが何か子供に影響しているとは感じていません。
まとめ:子宮頸管無力症での出産は、自分の身体はしんどいけど、子供には関係ない
自分がしんどいだけで、子供が何事もなかったのは本当に良かったと思います。
今でも育児でしんどいときは、この頃のことを思い出してます。
鰹節をばらまかれようが、お米をぶちまけようが、家にあるポケットティッシュを全部開けて紙吹雪にしてようが、使用中の歯ブラシで洗面台を磨かれようが(子供って、大人が何をしてるか本当によく見てます)、そんなことより、危険な私のおなかに一生懸命しがみついて、元気に生まれてきてくれたことが一番なんだから、他のことはどうでも良い。
と、思うんですよ、思うんですけど、それが本音なんですけど、子供に雷を落としてる自分がいます。
生きていれば生きている分、欲が出てきて、あれもこれもと多くを求めがちになってしまいます。
たまに初心を思い出して、楽しく穏やかに過ごしていきたい、というのが目標です。
今子供が4歳と2歳、元気に育ってます。
私はようやく元の体力に戻ってきたところです。
補足:一度、子宮頸管無力症と診断されると、次の妊娠も必ず切迫早産になるの?
この質問、私が一人目を産んだ後の一ヵ月検診時に、担当医に聞きました。
答えは、
「それは誰にも分からない。妊娠は同じ人でも毎回違うから『絶対』はない。ただ、可能性は高い」
子宮頸管無力症は、自分の努力でどこかを鍛えたり何かをすれば良くなる、とかはないんですよね。
だから、同じ症状が出て切迫早産になる可能性は高い。
ただ、どんな人でも妊娠は毎回同じということはないので、何がどうなるかは誰にも分からないそうです。
次の妊娠の時もおそらく切迫早産になるだろうと思っていれば、慎重に経過観察をしたり、予防措置を講じることができます。
なので、一人目と二人目を出産する病院が違っても、ちゃんと次の病院で前の情報を話すことが重要だと思います。
子宮頸管無力症の体験に関連する記事は、「子宮頸管無力症、体験記。まとめ」にまとめていますので、よかったら見てみてくださいね!