新築マンションを買って「すまい給付金」を申請したい!
でも公式ホームページが結構見にくくて、結局何をすればいいのか分かりづらい…
最近、私も新築マンションを購入し、ついに「すまい給付金」を申請しました!
記憶が新しいうちに、新築マンションを購入した場合の「すまい給付金」の申請方法と必要書類の集め方をまとめておきます。
必要書類を揃えることができる時期になったら、サクッと申請しましょう!
すまい給付金とは?
「すまい給付金」とは、消費税率の引き上げによる住宅取得者の負担を緩和するために創設された制度です。
しかし、このすまい給付金、家を買った人全員がもらえるわけではありません。
すまい給付金がもらえる人
すまい給付金の申請書類を集める前に、「自分は本当にすまい給付金がもらえるのか?」を今一度確認しておきましょう。
消費税率8%で家を買った人と、消費税率10%で家を買った人で、すまい給付金をもらえる対象者が変わります!
- 住宅の所有者:不動産登記上の持分保有者
- 住宅の居住者:住民票において、取得した住宅への居住が確認できる者
- 収入が一定以下の者:[消費税8%時]収入額の目安が510万円※1以下、[消費税10%時]収入額の目安が775万円※1以下
- (住宅ローンを利用しない場合のみ)年齢が50才以上の者※2
※1 夫婦(妻は収入なし)及び中学生以下の子供が2人のモデル世帯において住宅取得する場合の夫の収入額の目安です。
※2 10%時には、収入額の目安が650万円以下(都道府県民税の所得割額が13.30万円以下)の要件が追加されます。
都道府県民税の所得割額は、課税証明書や住民税の通知書で確認することができます。
収入の基準と消費税率によるすまい給付金の給付額を一覧表にまとめました。
ちなみに、平成29年度の税制改正で、平成30年度から政令指定都市とそれ以外(東京23区含む)で住民税の配分が変わりました。
その関係で、収入が同じでも、政令指定都市かそれ以外に住んでいる(た)かで都道府県民税の所得割額が変わります。
収入が同じ場合は給付金が同じになるように調整されているので、安心してください!
給付基礎額 | 収入額の目安※1 | 政令指定都市以外 都道府県民税の所得割額 (神奈川県の場合※2) | 政令指定都市 都道府県民税の所得割額 (神奈川県の場合※2) |
30万円 | 425万円以下 | 6.89万円以下 (6.93万円以下) | 3.445万円以下 (3.489万円以下) |
20万円 | 425万円超475万円以下 | 6.89万円超8.39万円以下 (6.93万円超8.44万円以下) | 3.445万円超4.195万円以下 (3.489万円超4.248万円以下) |
10万円 | 475万円超510万円以下 | 8.39万円超9.38万円以下 (8.44万円超9.43万円以下) | 4.195万円超4.690万円以下 (4.248万円超4.749万円以下) |
給付基礎額 | 収入額の目安※1 | 政令指定都市以外 都道府県民税の所得割額 (神奈川県の場合※2) | 政令指定都市 都道府県民税の所得割額 (神奈川県の場合※2) |
50万円 | 450万円以下 | 7.60万円以下 (7.64万円以下) | 3.800万円以下 (3.848万円以下) |
40万円 | 450万円超525万円以下 | 7.60万円超9.79万円以下 (7.64万円超9.85万円以下) | 3.800万円超4.895万円以下 (3.848万円超4.956万円以下) |
30万円 | 525万円超600万円以下 | 9.79万円超11.90万円以下 (9.85万円超11.97万円以下) | 4.895万円超5.950万円以下 (4.956万円超6.025万円以下) |
20万円 | 600万円超675万円以下 | 11.90万円超14.06万円以下 (11.97万円超14.14万円以下) | 5.950万円超7.030万円以下 (6.025万円超7.118万円以下) |
10万円 | 675万円超775万円以下 | 14.06万円超17.26万円以下 (14.14万円超17.36万円以下) | 7.030万円超8.630万円以下 (7.118万円超8.738万円以下) |
※1 夫婦(妻は収入なし)及び中学生以下の子供が2人のモデル世帯において住宅取得する場合の夫の収入額の目安です。
※2 神奈川県のみ県民税の税率が他都道府県と異なるため、給付基礎額に対応する県民税の所得割額は、上記の表の( )内の額となります。
あなたはすまい給付金をもらえる人に当てはまりましたか?
夫婦で共有財産にしたが、住宅ローンを組んだのが片方だけだったら、住宅ローンを組まなかった方はすまい給付金をもらえる?
夫婦で共有財産にしたものの、夫のみ住宅ローンを組んで、妻は貯金から出してローンを組んでいないとします。
その場合、妻は50歳未満であれば、すまい給付金はもらえません。
我が家の例では、夫の持ち分は現金+住宅ローンで8/10、妻である私の持ち分は貯金から現金を出して2/10にしました。
夫は夫の年収に応じた住まい給付金額の8/10がもらえましたが、妻の私(30代)は何ももらえませんでした。
住宅ローンを組んでいない場合のすまい給付金の対象者は、50歳以上だからです。
間違って書類を出さないように注意しましょう。
すまい給付金がもらえる家
すまい給付金の支給対象となる住宅は、平成26年4月以降、令和3年12月までに引き渡され入居が完了した住宅です。
ただし、消費税5%で購入した家は対象外です。
また、新築で購入したか中古かで、必要な条件がちょっと変わります。
ここでは新築マンションを購入した前提で話を進めているので、新築の場合の要件を書いておきますね。
- 床面積:床面積が50m2以上である住宅
- 施行中等に第三者機関の検査を受け一定の品質が確認された住宅
- (住宅ローンを利用しない場合のみ)フラット35Sの基準を満たす住宅
- (住宅ローンを利用しない場合のみ)年齢が50才以上の者。消費税10%時には、都道府県民税の所得割額が13.30万円以下の者
まとめると、平成26年4月以降、令和3年12月までに引き渡され入居が完了した住宅のうち、消費税8%で購入し、かつ上記の要件を満たした住宅が、すまい給付金の給付対象住宅になります。
新築マンション購入時すまい給付金の申請に必要な書類と集め方
ここから、すまい給付金を申請するのに必要な書類と集め方について見ていきましょう。
- 住民票の写し(引っ越し後のもので、マイナンバーが記載されていないもの)【原本】
- 不動産登記における建物の登記事項説明書・謄本(所有権保存登記されているもの)【原本】
- 個人住民税の課税(非課税)証明書【原本】
- 工事請負契約書または不動産売買契約書【コピー】
- 住宅ローンの金銭消費貸借契約書【コピー】
- 振込先口座が確認できるもの(通帳等)【コピー】
- 施工中の検査実施が確認できる書類(ⅰ〜ⅲのいずれか)
ⅰ 住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書【コピー】
ⅱ 建設住宅性能評価書 ※3 ※4【コピー】
ⅲ 住宅瑕疵担保責任保険法人検査実施確認書【原本】
1.住民票の写し【原本】
まず必要なものは、住民票の写し。
すまい給付金を申請する対象の住宅に引っ越し後のもので、マイナンバーが記載されていないものの原本(発行日から3ヶ月以内のもの)が必要になります。
住民票の写し(一般的に「住民票」と呼ばれているもの)は、市区町村の窓口や、自動交付機で取得することができます。
マイナンバーを記載するか必要かどうかは窓口(自動交付機)で聞かれます。
必ずマイナンバーなしを選択しましょう。
2.不動産登記における建物の登記事項説明書・謄本【原本】
不動産登記における建物の登記事項説明書・謄本は、法務局で取得することができます。
この書類、不動産の登記が終わらないと取得できません。
新築マンションに入居した場合、不動産会社を経由して司法書士事務所が登記し終わったあと、いろんな登記関係の書類と一緒に、「不動産登記における建物の登記事項説明書・謄本」も送ってきてくれると思います。
こちらも住民票と同様、発行日から3ヶ月以内のものがすまい給付金の申請に必要になります。
どうせ期限が3ヶ月なら、この送ってきてくれたやつでいいんじゃないか?と思い、司法書士事務所から送られてきたものをすまい給付金の申請に使いました。
3.個人住民税の課税(非課税)証明書【原本】
個人住民税の課税証明書(非課税証明書)も、原本が必要になります。
市区町村の窓口で発行してもらうことができますが、ひとつ注意。
取得した住宅(今住んでる家)がある市区町村ではなく、前住んでいた家がある市区町村で発行してもらう必要があります。
さらに、課税証明書(非課税証明書)には、「年度」はあります。
必要な証明書の年度は、いつ家が引き渡されたかによって変わります。
必要な年度の課税証明書(非課税証明書)を用意しましょう!
4.工事請負契約書または不動産売買契約書【コピー】
工事請負契約書または不動産売買契約書は、コピーが必要です。
新築マンションを買った場合は、マンションの施工工事を自分で契約していないので「不動産売買契約書」をコピーします。
家を買った(契約した)時に必ず受け取っていますので、探し出してコピーしましょう!
5.住宅ローンの金銭消費貸借契約書【コピー】
住宅ローンを組んだ場合は、住宅ローンの金銭消費賃借契約書のコピーが必要です。
ネット銀行だと、全て郵送やweb上での手続きなので、銀行側に申し出ないとコピーをもらえない場合があります。
金銭消費賃借契約書のコピーが欲しいと言えば、すぐに送ってきてもらえるので、家にない場合は銀行に連絡しましょう。
6.振込先口座が確認できるもの(通帳等)【コピー】
通帳のコピーなど、すまい給付金の振込先口座が確認できるものを用意しましょう。
7.施工中の検査実施が確認できる書類
施行中の検査実施が確認できる書類として、以下ⅰ〜ⅲいずれかの書類が必要です。
ⅰ 住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書【コピー】
ⅱ 建設住宅性能評価書 【コピー】
ⅲ 住宅瑕疵担保責任保険法人検査実施確認書【原本】
ⅲだけ原本が必要なので、間違ってコピーを出さないように注意しましょう!
すまい給付金の申請方法
必要書類を全部揃えたら、いよいよすまい給付金の申請です。
すまい給付金の申請方法は、
- 窓口で申請
- 郵送で申請
の2択です。
すまい給付金の申請窓口は、全国各地にあります。
あなたの家から一番近い窓口は、こちら(すまい給付金公式HP)から検索できます。
郵送する場合は、下記住所に送りましょう。
〒115-8691
赤羽郵便局 私書箱38号 すまい給付金申請係
郵送方法は、書留やレターパックが推奨されています。
ちなみに、メール便や宅配便などの方法は受付不可となっていますのでご注意を。
すまい給付金の申請期限
すまい給付金の申請期限は、住宅の引き渡しを受けてから1年(当面の間1年3ヶ月)です。
もらいたいのにもらえなかった!とならないように、家を買ったらできるだけ早めに申請しましょう!
まとめ:書類はすぐに全部用意できないので早めに準備して、申請期限を過ぎる前に申請しよう!
すまい給付金を申請するためには、大量の書類を準備しなければなりません!
不動産登記の関係で、引っ越し後すぐ申請することもできないので、書類集めは後でやればいいや〜と後回しにすると面倒になります…。
もらえるお金はもらっとかないと損!なので、できるだけ早めに書類を集めて、登記が済み次第すまい給付金を申請しましょう!